コラム
2025.10.27
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3分で読み解く「SDV」。 トヨタらしいSDVとは何なのか?

2025.10.27

最近よく聞く「SDV」。スマホのように進化し続けるクルマと言われている理由は?その概要と特徴を3分で簡単解説!

近年、自動車業界で「SDV(Software Defined Vehicle)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

昨年2024年に、NTTと交通事故ゼロ社会の実現に向けた「モビリティ×AI・通信」の共同取り組みを発表した際は、こう語った。

佐藤社長

クルマ屋のトヨタが考えるSDVの最も重要な提供価値は、「安全・安心」、すなわち、交通事故ゼロの社会に貢献していくことです。

そもそもSDVとはどのようなものなのでしょうか?

クルマのハードとソフトとは?

SDVを直訳すると「ソフトウェアで定義されたクルマ」

クルマにおける“ハード”とは物理的に動くことができる目に見える部品や機械部分。そして、“ソフト”はハードをどう動かすかを決める頭脳やルールとなるプログラム

クルマの進化を振り返ると、最初は機械のかたまり。

その後、クルマの中に小さなコンピュータ(ECU)が入りエンジン制御やブレーキアシストなど“機能ごとのソフト”が搭載されました。

クルマとインターネットとの接続が可能になりカーナビの更新や遠隔からのエンジン始動など利便性の機能も増えました。

そして最新のトレンドはSDV。

クルマを“買った時のまま”ではなく、機能を継続的にアップデートしたり追加したりすることで、スマホに好きなアプリを入れるみたいに、一人ひとりの好みに合わせた進化が可能になります。

SDVとは何なのか?

自動車会社はクルマを”ハードから”つくっていたので、以前はハードとソフトを一緒に機能向上させる必要がありました。

スマホのようにソフトの柔軟な進化に対応するために、最新機能をハードに頼らずソフトのアップデートで提供できる仕組みに転換させたのがSDVです。

SDVの世界とは?

お客様一人ひとりのニーズに合わせるために、車の外(交通インフラ)ともつながり、データの蓄積と学習、リアルタイムな反映で、移動の価値を高めていける世界になります。

例えば、“ソフト”が画面設定やシート位置などを学習することで、常に快適な自分好みを覚えて、“ハード”が変わってもそれまでのクルマと同じ感覚を引き継いだり、

ドライバーの好みやクセを学んでいくことで、行動を予測し安全な支援ができたり。

そんな「相棒」として成長する「愛車」をトヨタは目指しています。

トヨタらしいSDVとは?

トヨタのSDVの一番の目的は、クルマ屋としての変わらぬ願いである「交通事故ゼロ」。

クルマだけでは見えないところがあるから、街のカメラや、他のクルマの見えている情報を集める。そのために途切れたり遅れたりしない通信や、膨大なデータを分析するコンピューターを整えています。

クルマがお客様と一緒に成長していくこと、悲しい交通事故をゼロにするために、トヨタは多様なニーズに応えられるよう可能性を拡げるさまざまな業種と連携を進めています。

クルマとヒトがインフラと三位一体で協力しあうことで事故ゼロを実現したい。
安心・安全だからこそ、クルマの新たな体験や楽しみ方の可能性が拡がる。

クルマ屋としての強みを活かした新たな価値で、クルマの未来を変えていきます。

そんなトヨタらしいSDVの世界観を体感してもらうべく、10月20日に報道陣に公開した知能化技術説明会の様子もぜひ合わせてご覧ください。

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