トヨタイムズスポーツ
2025.06.12
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5年連続で豊田合成とトヨタ車体の対決?ハンドボール「リーグH」プレーオフ迫る

2025.06.12

ハンドボール「リーグH」のプレーオフに、トヨグループから4チームが進出! 4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋と、4年連続準優勝のトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷に直撃取材した。

6月6日のトヨタイムズスポーツは、ハンドボールを特集した。

日本リーグから「リーグH」に変わり、13日に始まる男子のプレーオフにはトヨタグループから4チームが進出。なかでも4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋と、4年連続準優勝のトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷は、1点差の激闘を何度も繰り広げてきたライバル関係にある。

王者の誇りか、雪辱への執念か。両チームの選手たちを“直撃”取材した。

トヨタグループの4チームがプレーオフへ

年々ヒートアップするハンドボール人気が、リーグHの発足を機に爆発を予感させる。パリ大会では男子日本代表が36年ぶりに自力出場を果たし、予選ラウンドで敗退したが、2試合は1点差の惜敗だった。一瞬で攻守が入れ替わって得点を奪うスピーディーな展開に、ハマる人も増えている。

リーグHは14チームで争ったレギュラーシーズンの結果、プレーオフに進む6チームが決定。4年連続で悔しい想いをしてきたトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷が1位、王者の豊田合成ブルーファルコン名古屋が勝ち点1差の2位で、再び決勝で激突する機運が高まっている。

さらに、トヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAが4位、トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城が6位でプレーオフに臨み、セミファイナルをトヨタグループが独占する可能性も出てきた。今回の特集では上位2チームをクローズアップしたが、レッドトルネードとレガロッソを含めたプレーオフの展望は、トヨタイムズスポーツの解説記事にまとめているのでチェックしてほしい。

番組ではまず、ハンドボールのボールやコートの大きさなどの基本を解説。「ハンドボールってどんな競技!?」は6:22から。

豊田合成Vsトヨタ車体、その熾烈なる激闘

これまでのリーグ戦では、トヨタ車体が2018-19シーズンに優勝。20-21シーズン以降は豊田合成が圧倒的な強さで4連覇をしているが、そのファイナルの相手は全てトヨタ車体で、点差は1点から3点という接戦だった。

年末に行われる日本選手権も豊田合成は5連覇しており、最近の2年はトヨタ車体が準優勝。リーグ戦と合わせた大一番では4連続で1点差という信じられないゲームが続いている。トヨタ車体は今季のリーグ戦の2敗も豊田合成が相手で、その悔しさは想像を絶する。

ブルーファルコンの田中茂監督は「チャンピオンは、あくまでも去年までのこと。試合が終わったその瞬間だけがチャンピオンであると選手たちにも伝えている。だから今は、僕らは別にチャンピオンでもなくて、チャンピオンにもう一度なりたい」と、油断はない。

ブレイヴキングスのラース・ウェルダーHCは「チャンスは五分五分だと思っています。でも全員で挑むことができればチャンスが巡ってくるでしょう。豊田合成や他のどのチームにも打ち勝つ力があると信じています」。優勝へのカギはセミファイナルでどれだけ選手を温存し、最高の状態でプレーできるかだと語る。

朝野暉英は得点後にファルコンに変身?

番組ではライバルの両チームに、それぞれ別のキャスターを派遣。豊田合成ブルーファルコン名古屋は、竹中七海アスリートキャスターが担当した。

パリ大会に出場したGKの中村匠選手は「日本代表の時に共に戦った仲間と、また違った場所で戦えるのはとてもうれしい」、水町孝太郎選手は「トヨタ車体の吉野樹選手と杉岡尚樹選手は大学2 年生ぐらいからお互いを意識する。相手が決めれば自分が次に決めてやろうとか」と語る。

注目してほしいポイントについて、朝野暉英選手は「関節が柔らかくて、いつ打つかわからないタイミングでシュートを打っています」と話す。点を決めた後には、両手を羽のように広げる喜びの舞のポーズが見られるそうだ。水町選手は、逆に腕を内側に絞るボディビル系のポーズとのこと。

キャプテンの古屋悠生選手は「初代王者は是が非でも獲りたい」と語る。豊田合成の選手たちのインタビューは15:06から。

GK岡本大亮の「ヨーロッパスタイル」とは

トヨタ車体ブレイヴキングス刈谷には、森田京之介キャスターが取材。パリ大会に出場した渡部仁選手、吉野樹選手、岡本大亮選手らを擁するチームは、宿敵である豊田合成への意識が強い。吉野選手は「特別な想いがあります」と語る。

これまでの接戦は、悲鳴に近い歓声の中で戦った。「もう心臓バクバクです。あまり記憶にないぐらい時間が遅い遅く感じますね」と吉野選手。渡部選手も「もうそろそろ勝ちたいなというのは、あふれんばかりの想いです。逆に次は、1点差で勝つ方が気持ち良くないですか」と意気込む。

森田キャスターが気になったのは、GK岡本選手のプレースタイルと、闘志を内に秘めるキャラ。足を上げてボールを止める「ヨーロッパスタイル」を披露すると、その身体の柔らかさに元新体操日本代表の竹中キャスターもスタジオで驚いていた。一方で、声はマイクで拾うのが難しいほど小さく、喜びのポーズも控え目だという。本人は「僕も大きくガッツポーズすることもあります」と語るが、それを見られるのは豊田合成に勝利した時なのかもしれない。

初代王者になることで「(過去の惜敗を)忘れてくれる人がいたら」と、キャプテンの玉城慶也選手。トヨタ車体の選手へのインタビューは28:57から。

日本代表の剛速球が森田キャスターを“直撃”

両チームを取材した竹中キャスターと森田キャスターは、それぞれの選手たちへの思い入れもたっぷり。「私は応援します」と断言して、スタジオも対決ムードに包まれた。

ここで、「竹中さんがまだ足りていないところを、メインキャスターとして見てもらおうかな」と紹介したのは、取材後のVTR。時速100kmを超えるというブレイヴキングスの選手たちのシュートを、ゴールキーパー目線で体験しようというものだ。

頭にカメラを装着し、「めちゃくちゃ怖え」とビビりながら構える森田キャスター。なんとか頭を動かさずに耐えようとするが、股抜きのシュートを狙った渡部選手のボールが足に直撃。キャスターの先輩としての経験の差を見せつけるはずが、まさかの痛みを伴うことになってしまった。

さらに、カメラが回っていないことが発覚し、撮り直しをするという悲劇も。ゴールキーパー体験のVTRは40:36から。

プレーオフは6月13日開幕、15日にファイナル

プレーオフは国立代々木第一体育館を会場に、13日開幕。ブルーファルコンとブレイヴキングスは14日のセミファイナルから登場する。休養日のない短期決戦だけに、勢いに乗ったチームが初代王者の座を奪取する可能性は高い。

特集では、両チームの8人の選手の魅力をたっぷりお届けしたが、他にも個性的な選手たちがHリーグには在籍している。トヨタグループ同士の頂上対決が見られる機会はなかなかないので、ぜひ推しチームを作って応援しよう!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年6月13日)は「S耐からニュルへ」と題し、2つの24時間耐久レースを特集する。6月21日から生中継するニュルブルクリンク24時間レースに向けて、先日のスーパー耐久の富士24時間を振り返りながら、どのように富士とニュルがつながっていくかを深掘りする。ぜひ、お見逃しなく!

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