
国内の商用車大手、三菱ふそうと日野が経営統合へ。それぞれの親会社、ダイムラートラックとトヨタも含めた4社で目指す未来とは。

6月10日、三菱ふそうトラック・バス(三菱ふそう)と日野自動車(日野)の経営統合について、最終合意が結ばれた。
統合にあたっては、三菱ふそうと日野を100%子会社とする新たな持ち株会社(2026年4月に業務開始予定)を設立し、ダイムラートラックとトヨタも出資する。詳しくは関連リンクからご確認いただきたい。

「商用車の未来のために」という共通の想いの下、協業を決めた4社。今後はカーボンニュートラルや物流効率化など、商用車に関するさまざまな課題の解決にも取り組んでいくという。
新会社のCEO(最高経営責任者)に就任予定の三菱ふそう・カール・デッペンCEOは、「身の引き締まる思い」と語ったうえで以下のようにコメントした。
デッペンCEO
私たちは、それぞれの強みを結集することで、業界の未来を形づくろうとしています。
信頼されてきた2つのブランド、そして両社のリソース、能力、専門性を結集することで、これからの時代の輸送ニーズにこれまで以上に的確に応えることができるようになります。
日野の小木曽聡社長も、今回の協業を「千載一遇の機会」と語った。
小木曽社長
乗用車のリーディングカンパニーとして、未来のモビリティ社会の実現を牽引するトヨタ。輸送業界のお客様を知り尽くし、高い技術力で貢献し続ける商用車トップクラスのダイムラートラック。
この両社の強力なサポートのもと、長らく日本やアジアで切磋琢磨し、成長してきた三菱ふそうと一緒に事業を営んでいく。
「移動を通じて、豊かな社会に貢献したい」という共通の想いのもと、4社がそれぞれの強みを活かしながら協力する体制が整うことになります。
商用車の未来に向けて、4社で踏み出した新たな一歩。発表会見の最後に行われた質疑応答では、富川悠太が挙手。
「商用車の未来をつくるには、水素モビリティの普及を加速させる必要があると語っていたが、一方で水素インフラが圧倒的に不足している現実もある。この課題に対して、4社で協業するからこそできることはあるか?」
これに対する回答は、ぜひ映像でご覧いただきたい。