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2025.02.28
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日本の音楽が世界をドライブする CEIPA×トヨタグループ共創プロジェクトを発表

2025.02.28

日本音楽産業のグローバル化・持続的な成長を推進する「MUSIC WAY PROJECT」が発表された。トヨタグループが協力を決めた理由とは。

(参考)豊田会長スピーチ全文

豊田会長

皆さま、こんにちは。豊田でございます。

私は2009年から2023 年までの14 年間、トヨタ自動車で社長をさせていただきました。

当時の私の原動力がなんだったかを振り返ると、「日本が大好き」という想いに尽きると思います。

いろいろと思うところはありますが、とにかく私は日本が大好きなんです。

だからこそ、世界から必要とされる日本であり続けてほしいと願っています。

円高のときも、モノづくりのチカラを失っちゃいけないと信じて、反対の声はたくさんありましたが、日本に工場を置き続けることにこだわりました。

そんな私は、日本を飛び出して、世界に挑戦する日本人を見ると、応援したくなります。

イチローさんのように、そこを極め世界から認められる人のことを心から尊敬しております。

先日の(米国野球)殿堂入りでは、嬉しさのあまりメッセージ広告を出させていただきました。

イチローさん! もし、この会見を見ていたら出社予定の連絡をお願いします!

野球に限らず、バスケの八村(塁)選手など、若い多くの選手たちが、そして、エンタメの世界でもアンナ・サワイさんなど、たくさんの方が活躍されています。

アンナ・サワイさんは、今朝、全米映画俳優組合賞 女優賞受賞のニュースも届いていました。おめでとうございます。

そんな若者たちの活躍に、私はいつも胸を躍らせています。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)やワールドカップでは熱狂的に応援する多くのサポーターの姿も目にいたします。

50 年前、私自身もフィールドホッケーの日本代表でした。日の丸を背負う誇りや応援で得られるパワーは本当にすごかったと、今でも記憶しています。

オリンピックやパラリンピックで選手たちが応援されている姿を見ていますと、自分まで勇気づけられる気がしてきます。

ただ、悔しく感じることもありました。例えば、モータースポーツ。世界に挑戦する若者はいますが、残念ながら、その応援は野球やバスケほどではありません。

さらに言えば、我々、自動車産業も日本代表として戦っているつもりですが、なぜか日本ではそのことを理解してもらえていないと感じます。

そんな悔しさを感じているときに、CEIPAの皆さんや都倉さんにお会いいたしました。

そこで日本のエンタメも、やはり日本のために世界で戦おうとしていることを知りました。

私は純粋にそれを応援したいと思いました。

クルマには数値で表すスペックというものがあります。以前のトヨタはクルマの良さをこうしたスペックで語っていました。

クルマは量産品です。均一につくらなくてはいけません。

こうした数値が大切だということはわかっております。しかし、私が考えるクルマの良さは数値だけで示せるものではありません。

クルマはもっとエモーショナルなものだと思っております。

私自身ドライバーとしてクルマの開発に関わっておりますが、大切にしているのは体に伝わってくる乗り味です。数値ではありません。

そうしてつくられたクルマには、ストーリーが宿ります。

数値も大事ですが、私は一台一台に込められたストーリーをもっと大切にしていきたいと考えております。

音楽にはストーリーがあります。いつの時代から音楽はあるのでしょう?

一体、何曲の音楽が存在しているのか分かりませんが、同じ曲は一曲もありません。それぞれに作者の込めたストーリーが宿っています。

さらに面白いのは、聞く人によってもそれぞれの思い出、それぞれのストーリーが存在することです。

私はクルマを、もっともっとエモーショナルな存在にしていきたいと願っております。私たちトヨタは、音楽から学ぶべきことがまだまだたくさんあると感じました。

私自身、音楽の世界とは遠いところにいたと思いますが、トヨタグループとしていろいろなことを学ばせていただきながら、日本のエンタメがもっと世界に認められるものになるために、何かお手伝いをさせていただければと考えております。

CEIPAの皆さま、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

最後の質疑応答で「音楽の授業は嫌いだった」と語っていた豊田会長だが、プロジェクトをきっかけに、デジタル音楽配信サービス「Spotify」をダウンロード。

日本の人気曲ベスト50を毎日聞き、「マスタードライバーとして、運転するときは必ず音楽をかけてクルマと会話をしてみようと思っています」ともコメント。

音楽からの学びが、トヨタのクルマづくりにどのようなストーリーを与えていくのか。プロジェクトの進捗とともに見守っていきたい。

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