
日本最高峰の戦い「全日本スーパーフォーミュラ選手権」。その舞台で戦うROOKIE Racingの2024年シーズンの挑戦とその裏側に迫る。

レースが始まってしまえば、すべてはドライバー次第。そんなイメージを持っている方は、この番組を見てきっと驚くだろう。
全日本スーパーフォーミュラ選手権は日本最高峰のモータースポーツの舞台。”国内最速”の栄光を目指し、いくつものチームがしのぎを削っている。
この舞台に2020年からROOKIE Racingも参加している。この番組は、そんな戦いに挑むチームを追ったものだ。
2024年シーズンは鈴鹿から始まり、鈴鹿で幕を閉じたおよそ8カ月間。ROOKIE Racingを追うカメラが映し続けたのは、タイヤ担当の黒宮裕介をはじめとしたメカニックの奮闘だった。0.01秒の遅れも、指一本分のズレも許さない。すべてはレース結果を左右する、重要な作業だから_。
物語の締めくくりでは、モリゾウへの単独インタビューも敢行。
プロドライバーに交じってデモランを披露する理由や、ハースF1チームとの業務提携にかける想い、そしてROOKIE Racingへの期待を、モリゾウの言葉でじっくりと語る。

第1章:開幕戦・鈴鹿 メカニックがレース結果に貢献できること(3月)
舞台は鈴鹿サーキット。2024年 全日本スーパーフォーミュラ選手権が幕を開けた。
カメラがとらえたのは、ドライバーとクルマをコースの外で支える、もう一つの戦い。
「(タイヤ交換で)1秒でも速く出してあげればドライバーは1秒速く走らなくてもいい」
タイムを縮めるのはドライバーだけではない。チームで表彰台を目指すために、ひたむきにそれぞれの役割に向き合うメカニックに迫る。
第2章:「いい所だけ思い出して」挑むSUGO(6月)
第3戦はスポーツランドSUGO(宮城)。昨年、チームとしての最高順位である4位を掴んだ地。
朝礼で、モリゾウは仲間に、こんなメッセージを届けた。
「このチームは結成してからいろいろなことがあったと思います。そのいい所だけを思い出してください」「昨年、悔しいとか残念とか良かったとか、いろいろなことがあったかもしれないけど、それは一回忘れて、明日のことは明日考える」
調整と確認を怠らず、想いを一つに挑むが…
第3章:道が人を鍛え、クルマを鍛える 原点・“緑の地獄”へ(6~9月)
第3戦でのクラッシュからの修復。一つの亀裂も残さぬよう、点検は隅々にまで及ぶ。メカニックの叡智と汗が、一台のクルマを走らせる
スーパーフォーミュラ開催の合間となる9月、ROOKIE Racingはドイツを訪れていた。2025年6月の「ニュルブルクリンク24時間レース」に向けたテスト走行を行うためだ。ニュルへの挑戦は、この時から始まっていた。「世界最恐コース」「緑の地獄」とも呼ばれるコースでの走行では、予期せぬトラブルが。
「道が人を鍛え、クルマを鍛える」
モリゾウの師匠で、マスターテストドライバーを務めていた故・成瀬弘さんの理念を、チームは身をもって感じることに。
第4章:迎えた最終戦 悲願のポイント獲得なるか(11月)
ポイント未獲得で迎えた最終戦。戦いの舞台は再び鈴鹿。
山ほどシミュレーションを重ねたタイヤ交換で痛恨のミス。悔しさをにじませながらも、ポイント獲得圏内でラスト9周へ。悲願のポイント獲得へ、チーム一丸となって戦う。その結果は…
今年6シーズン目を迎えた、まだまだ駆け出しの、未完成なROOKIE Racing。2024年4~11月にかけて行われた「ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE(S耐2024)」を追った第1弾に続く、挑戦の物語。
本映像公開の翌日には、「2025年 全日本スーパーフォーミュラ選手権」第6戦が、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われる(7月18~20日)。
サーキットではROOKIE Racingに限らず、熱い想いを背負ったチームがしのぎを削っている。番組を通じて興味を抱いた方は、サーキットで体感してみてはどうだろう。