ジャパンモビリティショー2025で行われた、自動車会議所・モータースポーツ委員会による公開会議。1時間にわたる議論で見つかった課題とは?
S耐に参加決定!アメリカのNASCARとは?
「実は、11月15日からのS耐富士最終戦に、アメリカのNASCAR(ナスカー)を招待します」
本来なら同日の数時間後にリリースが予定されていた情報*だが、豊田会長が「誤差でしょ?」とフライング。
STMOの桑山副理事長がたじろぐ一方で、GTAの坂東代表からは「何台(を招待)?」という質問も。豊田会長が「6台」と答えると、ひと足早い情報解禁にファンは喜びを見せた。
*その後に公開されたリリースはこちら
NASCAR(ナスカー・National Association for Stock Car Auto Racing)とはアメリカで根強い人気を誇るモータースポーツで、市販車ベースの改造車「ストックカー」が楕円形のサーキットを走るのが特徴。
開催中は毎週末10万人を超えるファンが会場に詰めかけ、テレビ視聴率はアメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルに次ぐ規模になるという。
11月16日にはNASCAR車両6台のショーランが行われ、小林可夢偉選手を含め、日米6人のトップドライバーがハンドルを握る。現地に行かれる方は、ぜひお見逃しなく。
「モータースポーツで日本を元気に」
「モータースポーツを日本の文化に!」というテーマで行われた1時間の議論。
見えてきた課題と現実に対し、豊田会長は委員会のメンバーと協調で乗り越えていくと語り、会場に集まったファンに変わらぬ応援を求めた。
豊田会長
今日、JAFを含めた委員会のメンバーで、皆様の前でお話しできたことは本当にありがたい。
日本には自動車産業があります。そして、自動車産業の中で一番分かりやすいのがモータースポーツだと思います。
「モータースポーツで日本を元気に」という思いは、我々変わりません。ぜひ1つのスポーツとしてアスリートたちが頑張っている姿を応援いただきたいです。
皆様が自分の“推しメン”をつくり、長く応援できる環境をつくりたいとも思っているので、ぜひともよろしくお願いいたします。
そして、会議終了からわずか10分後、さらなるサプライズが。
豊田会長がすぐさまスーツからレーシングスーツに着替え、モータースポーツの第一線を走るモリゾウとしてデモランを披露したのだ。
デモラン会場にも多くのファンが集まり、轟音のパフォーマンスに拍手が送られた。
なお、公開会議の翌週にはラリージャパンが開催され、こちらの映像で詳細をレポートしている。ぜひ併せてご覧いただきたい。
日本を盛り上げる文化になるべく、少しずつ歩みを進めるモータースポーツ。
山積する課題に対処すべく、委員会による会議は今後も続いていくという。