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ミッドシップの現状と課題 S耐第5戦オートポリスで語られた参戦への壁

2025.10.23

今年6月にニュルブルクリンク24時間レースを完走したGRヤリスが出走した、S耐第5戦。当初参戦を予定していたミッドシップの現状についても語られた。

次戦、いよいよミッドシップがデビュー!

一方、今大会の参戦を見送ったミッドシップについて、高橋プレジデントは大会中に行われたラウンドテーブルで現状について語っていた。

高橋プレジデント

まず、「オートポリスでミッドシップを走らせます」と言っておきながら大嘘つきになってしまい、申し訳ありませんでした。

今の状況は大きく二つ課題があります。

一つは熱です。

エンジンが後ろにあるので、どうしてもエンジンルームに風が入らず熱くなってしまい、パワーがなかなか出せない。冷たい風をどうやって取り込めばいいのか、どうやって冷やすのかというところで苦戦しています。

もう一つは運動性能のところです。

もちろんクルマの重心が真ん中に来るので、旋回しやすくなっています。ただ、そこに四駆の特徴を活かして、前輪後輪にそれぞれどう動力を与えるのかという部分です。

今までトヨタでやったことのないミッドシップかつ四駆ということで、コントロールが非常に難しいという壁に打ち当たっています。

「オートポリスで走らせます」と、無邪気に言っていた僕らが恥ずかしくなるぐらい技術的にもハードルが高いクルマの開発を、やらせてもらっているんだなと実感しています。

「壁に打ち当たっている」という状況からおよそ3カ月。

10月25〜26日に岡山国際サーキットで開催されるS耐・第6戦に、このミッドシップモデルがエントリーされていることが発表された。

どんな走りを見せるのか、いかにして課題を乗り越えたのか、注目したい。

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