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ウーブン・シティで起こす"カケザン" 増やす笑顔 オフィシャルローンチ

2025.09.26

ウーブン・シティ、オフィシャルローンチ。「幸せの量産」を掲げ、準備を進めてきたテストコースの街が、ついに動き始めた。

【メディアとの質疑応答】WbyTはタグボート

この日は、多くのメディアに向けて、ウーブン・シティやWbyTに求められる役割などについて質疑応答も行われた。登壇したのは、WbyTの豊田SVP、隈部肇CEO、近健太CFOの3名。その一部も紹介したい。

――掛け算の成果はいつごろ、どんな内容を打ち出していきたいか?

豊田SVP

成果がいつ出るのか、正直わかりません。予想もしないような成果、アウトプットが出てくることもあると思いますし、そうではないかもしれません。たくさんの学びが出てくると思います。

成功、失敗というより、たくさんの取り組みができたかどうかが、最初に置かれる1つの成果になるんじゃないかと思っております。

そうしたトライをすることによって、学びが増える。それによって前に進んだり、方向修正をしたり、後ろに進んだり。

停滞するよりも、常に変化点があって動いていることが、最初のフェーズにおいては一番大事なんじゃないかと思います。

それを成果と表現するかわかりませんが、そういう考え方でやっています。

――ウィーバーズのフィードバックが重要とのことだが、どのように反応を吸い上げていくのか?

豊田SVP
どう評価をしていくのかが、非常に大事だと思っております。

私もテストドライバーとして、クルマの開発に参加させていただいていますが、大事なことはフィードバックのクオリティもそうですが、いかにフィードバックしやすいか。いかにハードルを下げるかが非常に重要だと思っております。

好き/嫌いだけでも、一歩目としては大事ですし、使う/使わないも十分フィードバックになると思っております。

また、そのフィードバックを得て改善したものをいかにハードル低く試せるようにするかが、ウーブン・シティにおいては大事だと思っております。

――(ウーブン・シティは、トヨタがモビリティカンパニーに変革していくためのタグボートという説明を受け)WbyTは一回トヨタをリセットして、ベンチャーとしてゼロからやる形じゃないかと思った。そうなると、今トヨタが持っている莫大なリソース、いろんなコネクションも使える。ベンチャーでありながら、大手と同じ手が打てる。すごく有利な戦いになる気がする。これは、うがった見方なのか、本当にそういう考え方があるのか。

隈部CEO

タグボート、まさに私たちの使命だと思っています。皆さんご存じのように、タグボートは大きな船が方向を変える(ためのもの)。大きい船はなかなか変わらない。

少しでも舳先を変えるために引っ張るのが(私たちの)ミッションです。適切な距離感で、トヨタの外にいて、いろんな新しい世界を見て「こっちがいいんじゃないか」「あっちがいいんじゃないか」と提案する。

完全にリセットするのか、部分リセットするのか、いろいろな状況があると思いますが、いずれにしても、引っ張っていくのが私たちの存在意義だと思っています。

“タグボート”については、近CFOもトヨタとWbyTの関係性に触れ、このようなコメントを残している。

近CFO

トヨタからの出向者は、タグボートをトヨタ(大きな船)に引っ掛ける“フック”の役割をしなくちゃいけないと思っています。

私も長くトヨタにいて、ウーブンにきました。(WbyTの)カルチャーを一番感じるのは、若手メンバーが、ものすごく情報を共有して仕事をする(ということです)。

同じ情報をみんなが共有しないと、アジャイルに仕事を進めることができない。そういう風土、会社のカルチャー、仕事の進め方が大きく違います。

ただ、タグボートがあっても、(大きな船が)動かないといけないので、我々の役割は、しっかりと“フック”をかける。

先ほど、全くリセットするのか?という話もありましたが、一部をリセットしながら、 一部を引っ張ってもらうようにしていくことも、すごく大事だと思います。

2025年1月25日に放送した、声だけのトヨタイムズニュースでは、豊田会長も「ウーブン・シティはトヨタや自動車産業の変革の先頭を走るミッション」「切り込み隊長みたいなもの」と話している。

世界でも類を見ないプロジェクト。ウーブン・シティとWbyTのこれからに、大きな注目が集まっている。

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